東京都認証 特定非営利活動法人

日本プロフェッショナルエンジニア協会

Japan Society of Professional Engineers

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NSPE

(以下はNSPEウエブサイト https://www.nspe.org/membership/nspe-who-we-are-and-what-we-do を和訳したものです。日本人にも理解できるよう若干の意訳を含んでいます。上記ウエブサイトには、Strategic Planを解説する約6分間のビデオもあるので、是非ご覧下さい。)

 

NSPEはどういう団体なのか? また何を行っているのか?

NSPEとは全米PE協会(National Society of Professional Engineers)のことです。 日本PE協会(JSPE)はNSPEのAffiliate(提携団体)という関係にあります。

NSPEの概要はこちら→ TK15-007-01R2_What_is_NSPE_r2.pdf(As of 10/Dec/2015)

NSPEは1934年に単純だがとても重要な目標を実現するために設立されました。その目標とは、無資格の実務者からエンジニア(と社会と)を守る、エンジニアという職種を社会に認知してもらう、そして非倫理的な実務や不適切な報酬に抗するということです。その目標を実現するため、PE資格を持つエンジニアが技術分野をまたいで集まり、専門用語を使わずに幅広い事項を扱える組織としてNSPEは設立されました。その後80年を超える時が経ちましたが、NSPEの基本的な活動趣旨は今も変わっていません。

 NSPE活動戦略(Strategic Plan)は、各州代表者等の協力も得て理事会が策定したもので、開かれた透明なものです。

NSPEが描く世界像 (Vision)

 人々の生命に関わるようなエンジニアリング上の判断は、資格があって倫理的に説明責任を果たせるエンジニア(のみ)が下すことによって、安心が得られる。そういう世界像をNSPEは描きます。

NSPEの使命 (Mission)

 PE資格を持つエンジニアを発展させ、社会に貢献できるようにすること。それがNSPEの使命です。

NSPEとしての価値観 (Value)

  1. 倫理と説明責任
    • 公共の衛生、安全、福利が他の何よりも優先される
    • 資格、倫理、および実務は、社会に認知され信頼される専門的なものであること
    • 未来を見据えた変動する社会の要請に応える新機軸にも適応すること
  2. 資格
    • エンジニア(技術者)とテクニシャン(技能者)とがチームとして機能できる専門的な基準、資格を提唱する
    • エンジニアの専門実務標準としてPEライセンスを提唱する
    • テクニシャンの専門実務標準としてNICET資格を提唱する
  3. 専門能力の向上
    • PEライセンスとNICET資格を取得しようとする人を支援する
    • 資格者への継続教育機会を提供する
    • 専門職に関する懸念事項や外界との関係等の知識を提供し、深化させる
  4. 一貫性(あるいは統一性)
    • エンジニアとテクニシャンとが技術分野や階層をまたいで一貫性、連帯感のあるチームとなること
    • (人種や宗教の)多様性をエンジニア職に受入れていくことをNSPEとして熟慮している (注:訳が適切か確認要)
    • 会員の区分を単一とすることで、地域支部、州協会とワシントン本部とが途切れの無い会員サービスを提供できるようにする

NSPEとしての達成目標 (Goals)

 NSPEの使命が、地域、州、連邦のあらゆる階層で浸透していくこと

有資格で倫理的なエンジニアリングの価値がより広く社会に認知されること

 会員数と各活動への参加者が増えること。そのためより多くの人々をより深く巻き込んでいくこと

 社会システムの中のどこかで生まれた価値が、システムの中の全ての人に便益をもたらすよう、シナジーを最大化する

ワシントン本部、各州協会およびNICET資格とが財政的に持続可能とする

 

NSPE Code of Ethics 翻訳

NSPE Code of Ethics for Engineers 対訳 (PDF)

NSPEへの入会案内

米国PE制度は州PEボードが監督する公的安全規制の一つですが、制度の根幹はNCEESやABETといった非政府団体が自主的に管理していますので、半官半民の制度であるということができます。従い、制度の運用や改善を政府任せとすると、やがて公衆の信頼を失って制度自体が崩壊するという危機感を米国PEの多くは持っていると言われています。NSPEは米国PE制度の自律的発展を図ることを目的として活動しており、各州にあるPE協会(Society)を束ねています。
 当協会は2001年8月にNSPEとの間で提携協定(affiliation agreement)を結び、会員のみなさまにNSPEへの入会も推奨しています。NSPEの個人会員となると次のメリットがあります。

  • “PE” というNSPEの機関誌が毎月送られ、専門職技師制度に関する米国内外の情報が得られます
  • “Daily Designs” “NSPE Update” というメールマガジンが毎日送られ、米国内外のエンジニアリング・ビジネスに関する最新動向が得られます
  • NSPE総会(Annual Meeting)に参加する資格が得られ、米国のPEと直に交流することができます。(その気さえあれば、PE制度の改善提案なども行えます。)

NSPEへの入会は下記のURLからオンライン手続きまたは郵送により行えます。
http://www.nspe.org/membership/join-now(Membership / Join Now)

2020年4月現在の年会費は 299ドルです。
(学生の方は会費の割引があります。)

NSPE入会を完了された方、およびNSPE入会手続きについてご不明な点がある方は、JSPE渉外部会(external.2007@jspe.org)へご一報下さい。