日時:2023年10月14日(土) 14:00~16:00
参加者数:34名(PE会員31名、PEN会員1名、非会員2名、講師含む)
形式: Web配信のみ
演題: 気候の危機にどう向き合うか
講師: 東京大学 未来ビジョン研究センター 教授、国立環境研究所 地球システム領域 上級主席研究員
江守 正多先生
温暖化のしくみやパリ協定の内容など基本的な内容に始まり、IPCC等の様々な調査結果を大変わかりやすくご説明いただきました。特に、江守先生の「脱炭素化はしぶしぶ努力して達成できる目標ではない。社会の「大転換」が起きる必要がある。」とのご意見は、今回ご説明いただいた諸データからも腑に落ちるものでした。ご講演後の質疑応答では、「 日本が世界平均に比べて気候変動対策に後ろ向きであることにショックを受けた。」、「自動車のEV化が急ピッチで進められているが、脱炭素化にどの程度の貢献が期待されるのか。」、「日本単独で削減努力をしてもその効果は微々たるものなので、世界全体をみて効果的な対策を見出し実行することが必要。資金力がない後進国での再エネ導入がポイント。」等の活発な質問、コメントが出されました。温暖化については、まずは然るべき政策が入ることが肝要と思われますが、個人や企業としても「待ったなし」の問題であることを再認識できた貴重な機会となりました。