【実施報告】
第335回鬼金CPDセミナー/335th Onikin CPD Seminar
参加者:(Web視聴)28名(PE25名、PEN1名、FE1名、非会員1名、講師含む)
10/2(土)に2021年度、第2回鬼金CPDセミナーを開催しました。
本セミナーは、講師である川村会員より、今年PMI,Inc.より出版されたPMBOK® Guide第7版と、最近のEngineering Ethicsの動向について、以下の内容で講演頂きました。
① PMBOK® Guide第7版の概略構成と PMI Code of Ethicsとの関係を紹介
② PMBOK® Guide第7版の様々な新要素が、「安全の担保」という点でどうとらえられるかを吟味
③ Engineering Ethicsの最近の動向事例として、NSPE、ASCE、自動運転車の倫理などを取り上げて紹介
また、Zoomのブレークアウトルームを使った演習では、”第7版は具体性が薄くなった。初学者にとって、PMBOK® Guideが分かり易くなった面、逆に難解になった面の両面があるように思う”との意見や、”PEは自分が設計していない計算書、図面にサインしていけない“、更には”契約文書をチェックすべき”、”PEが不在のメーカーにもPEを増やすことが重要”など、活発な議論が展開されました。
【開催案内】
第335回鬼金CPDセミナー/335th Onikin CPD Seminar
セミナー名:PMBOK Guide® 第7版におけるエシックスの位置付け
Ethics described in PMBOK Guide 7th edition
開催日時:2021年10月2日(土)10:00-12:15
講師 :JSPE会員 川村武也 PE, PMP®
参加方法:Web(Zoom)配信のみ
参加費 :1,500円(JSPE会員)/2,500円(非会員)
CPD :2.0 PDH/ PDU
セミナー概要:
PMBOK (Project Management Body of Knowledge) Guide第7版英語版が7月末に発行された。第7版のPMBOK Guideは、冊子の前半「The Standard」中に第6版までには無かった12の原則 (Principles) が打ち出されている。そして、冊子の後半「PMBOK Guide」では第6版までの10種類の知識分野 (Knowledge Area) に代わる8種類の実績分野(Performance Domain)が打ち出されている。このように第7版は、四半世紀ぶりにPMBOK Guideが再創刊されたともいうべき仕上がりとなっており、ソフトウエア開発をこれまで以上に取り込んだエンジニアリング業務の発展に寄与することが期待される。第7版では、ソフトウエアアジャイル開発分野由来の用語が多く現れるようになった一方で、従来型プロジェクトマネジメントの用語等が明示的に現れなくなっている。また、The Standard中12原則の中の“世話役 (Steward)”および”リーダーシップ (Leadership)”は、従来プロジェクトマネジャーが一身に担うべきとされていた役割をプロジェクトチーム員全員で共有すべきものというように表現されており、ここでエシックスの重要性も強調されている。
本講では、新しいPMBOK Guideの中でエシックスがどのように位置づけられているか、および、最近のエンジニアリング・エシックス動向について解説したい。 受講者の方との間で質疑応答が行えるような演習も予定しています。