JSPEは米国プロジェクトマネジメント協会の登録教育事業者として、プロジェクトマネジメントに関するセミナー(鬼金セミナー)を開催しています。
本セミナーではA Guide to the Project Management Body of Knowledge(PMBOK® Guide) 6th Editionを教科書として、講師(PE and PMP®)が経験したプロジェクトマネジメント経験を講義します。セミナー参加者には、Professional Engineer(PE)に必要な継続学習時間(PDH)やProject Management Professional(PMP)®に必要な継続学習時間(PDU)が発行されます。
鬼金CPDセミナー
開催日程:2019/10/5 (土) 13:00-16:15
参加費 :3,000円(JSPE会員)、5,000円(非会員)
講師 :JSPE理事 稲葉光亮(PE, PMP®)
副講師 :JSPE理副会長 西久保東功(PhD, PE, PMP®)
CPD&PDU:3PDHおよび3PDU or 3 Contact hoursを提供
提供PDU : 3.0 Hr (Leadership 1.0 Hr, Technical 1.0 Hr, Strategic 1.0 Hr)
講演題名:プロジェクトにおけるリスクマネジメント
英語タイトル:Risk Management on Projects
講演概要:PMBOK®第6版の第11章にて、プロジェクト・リスク・マネジメントを挙げている。本講演では、場面ごと(保険・企業・環境など)のリスクを振り返るとともに、PMBOK®で扱われるリスクマネジメントをケーススタディ(プラント建設)を用いながら解説します。また、講演中、参加者によるグループ討議を予定しています。
(1)「リスク(Risk)」に関するおさらい
(2)リスクマネジメントの計画・リスクの特定-事例紹介
(3)リスク対応の計画-事例紹介
本会場(東京):NATULUCK神田駅東口 大会議室(神田)
サテライト会場(神戸):兵庫県民会館(元町)
エンジニアズサロンで利用している神田Mixerと同じビルです
JR「神田駅」東口徒歩5分
JR総武線「新日本橋駅」8番出口徒歩2分
東京メトロ銀座線「三越前駅」A10出口徒歩3分
Web視聴も可能です。※Web視聴の場合、PDHのみ発行します。
(講師と対面形式でのセミナーにならず、PDUの発行要件を満たさないため)
【実施報告】
参加:<東京>18名(PE13名、PEN2名、FE1名、非会員2名、講師含む) <神戸>5名(PE4名、AF1名、副講師含む)
10/5(土)に2019年度2回目の鬼金CPDセミナーを行いました。稲葉理事よりプロジェクトにおけるリスク・マネジメントについて講演いただきました。講師は大学時代に環境リスクについて学び、中西準子氏の著書を引用し、例としてダイオキシン、BSEを挙げ、「リスク(Risk)」の定義・意義について確認しました。特記として、
① リスクと言って騒ぐのではなく、合理的かつ定量的に判断・対処するべき。
② リスクの大きさには3種類ある。
・科学的に詰めて得られたリスクの大きさ
・社会の意思決定で用いられるリスクの大きさ
・かなりの国民が抱く不安としてのリスクの大きさ
Professionalとしてリスクをどのように扱うべきか・・・。
③ リスクは発生が不確実なものであるが、発生確率と影響度から期待値に基づく判断・意思決定は行える。
グループ討議では、期待値は同じであるが、内容の異なる2つの選択肢(影響度:大×発生確率:小 or 影響度:小×発生確率:大)について議論していただき、同じ期待値でも個人で判断が異なることを理解してもらいました。また、講師が示したプラント・建設関係の事例におけるリスクについて対応を協議頂きました。アンケートにて「討議の時間が短かった」というコメントを頂き、聴講者による積極的な参加が頂けました。
参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。
東京会場の様子(左:講演の様子、右:グループワーク)
神戸会場の様子(グループワークの発表)
PMBOK® Guide 6th edition は、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute、Inc.)の登録商標です。
JSPE鬼金分会