【開催案内】
関東ものづくり見学会(浦和水素ステーション)
日時 : 2018年6月23日(土) 14:00-15:30(13:40集合)
13:40 JR南与野駅から徒歩で向かいます(1km、15分程度)
場所 : 東京瓦斯(株)浦和水素ステーション
集合場所: JR南与野駅改札口付近
参加費 : 無料(1.5hのPDHを発行します)
【実施報告】
参加:16名(PE10名、PEN2名、他4名)+スタッフ3名
6月23日 (土曜日) に、東京ガス様のご厚意により、浦和水素ステーションを見学しました。男性15名、女性4名、総勢19名の参加者が、集合時刻の5分前には南与野駅に全員集合というモチベーションの高さでした。
現地では東京ガスの石倉マネージャーが、時折強くなる雨の中、懇切丁寧にご説明くださいました。浦和水素ステーションでは都市ガスに純水を添加して水素製造を行っています。製造を伴うステーションは天然ガス車の補給設備と併設することを前提としており、浦和はその中でも最も大きく水素関連設備のスペースを使える場所だそうです。700気圧の高圧下での水素脆化を防ぐためにSUS316を使用する必要があり、またこれを溶接すると強度が落ちるために1000か所もの継手を使用するなど設備にはコストがかかり、事業性にはまだまだ課題が多いとのことでした。
現在、燃料電池自動車は約2400台が走行しており、水素ステーションは全国に約100箇所あります。 政府ではこれらを、2020年には 4万台、ステーション1600箇所にする、という目標を掲げていますが、実現は容易ではないようです。本体価格700万円超とまだまだ高価ですが、国・地方自治体からの補助金、自動車メーカのプログラムを最大限利用すれば、自治体によっては100万円台で4年間使用できるそうですので、環境意識の高い方は検討の価値があるかもしれません。満タンで約5 kgの水素を3分程度で補給完了します。1 kgの水素で500 kmほど走行できるとのことで、ガソリン車とそん色ありません。
見学後は近隣のうどん屋で、うどんは食べずに一杯やりながら、燃料電池車の未来など? につき語り合いました。駅への帰り道で雨脚が強くなり、道を塞ぐ水たまりで全員足を濡らすという困難もありましたが、大変有意義なイベントとなりました。東京ガス様、ご関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
JSPE教育部会(鈴木央特派員著)