日時:2024年11月23日(土)13:15~16:45(17:00~ Year End Party)
参加者数:29名(PE会員21名、PEN会員4名、FE会員1名、講師3名)
形式:会場(神戸市センタープラザ西館6階)+Web配信
会員講演①
講師:岡 孝則 様(PE会員)
テーマ:明石海峡大橋主塔基礎工事を経験して
神戸には有名な明石海峡大橋があり、新プロジェクトXでも最近取り上げられましたが、主にケーブル工事が主で海中で見えない基礎についてはほとんど触れられていませんでした。本日は明石海峡大橋の番外編とも言うべき基礎工事を、当時現場におられた経験者をお招きして紹介していただきました。潮流の早い国際航路という難所で施工された、当時世界最長となる吊橋の基礎工事もまた、スケールの大きい国家プロジェクトであったということが身に染みて感じた講演でした。特に「土建屋の維持」という言葉は、技術に携わる者には心に響いたのではないでしょうか。本日は普段うかがえない貴重な内容をご講演いただき、誠にありがとうございました。
会員講演②
講師:多田 章彦 様(PE会員)
テーマ:鉄道車両開発と人財開発について
どの業界でもそうであるように、鉄道業界でも標準化することで鉄道車両製造メーカーと運行・メンテナンスを実施する鉄道事業者、車両の利用客がそれぞれの立場において満足のできるバランスのとれた車両を開発できたという内容の講演でした。現在の世の中には様々な技術が細分化されていますが、中でも鉄道車両に「感性工学」を適用されていたのは大変興味深い内容の一つでした。やはり、常にいろいろな分野にアンテナを張ることで、ブレイクスルーが起こる大変良い例だったと思います。普段乗るだけであまり気にしなかった車両について新たな視点をくださった貴重な内容をご講演いただき、誠にありがとうございました。
会員講演③
講師:阪井 敦 様(PE会員)
テーマ:CO2からメタンガス生成(メタネーション)プロセス 〜反応平衡、反応速度、熱移動を考慮したプロセス設計〜
昨今、二酸化炭素の有効利用としてメタンガス生成(メタネーション)プロセスが注目されています。本講では、反応は限界的にどこまで進行するか?(平衡関係)、反応はどの程度の速度で進行しうるか?(反応速度)、発生する熱あるいは不足する熱をどのように供給するか?(熱移動)を考慮したメタネーション反応プロセス設計について概説していただきました。化学業界で 発注側の立場として15年、そして受注側の立場として25年という本日は大変興味深いご講演をいただき、誠にありがとうございました。