日時：2024年6月22日 (土) 14:00～16:00
参加者数：34名（PE会員30名、PEN会員2名、FE会員1名、非会員1名、講師含む）
形式：Web配信
演題：機械系の振動⾳響関連の研究－モード解析を基礎とした振動音響解析－
講師：福井大学名誉教授 工学博士 鞍谷文保 先生
振動解析の必要性とモード解析の概要のご説明に始まり、モード解析を基礎としたこれまでの研究テーマ（振動解析に適したスポット溶接部のモデル化、ボルト締結部のモデル化と接合平板の摩擦減衰特性の推定、超音波プラスチック溶接の接合部の動的挙動予測、シンバルの加工・形状が振動音響特性に及ぼす影響、構造デカップリングによる伝達関数の推定、機械学習を導入したコンクリート構造物の打音検査）について、わかりやすくご説明をいただきました。
モード解析は、コンピュータを利用した振動解析の中核技術とのことですが、実際にはコンピュータのみでなく、実験によるモード解析も活用し解析結果を検証するとのお話がありました。コンピュータ万能と思われる現代でも、実験を併用されていることに、適材適所のアプローチが大切であることを再認識することができました。
企業との共同研究のご経験など多岐に渡るお話を伺うことができたとともに、質疑応答も活発に行われ、大変有意義なセミナーとなりました。鞍谷先生には盛り沢山の内容を上手に時間に収めていただき、質疑にもご丁寧なご説明を賜り、厚く御礼を申し上げます。