鬼金CPDセミナー
開催日程:2021/1/30(土) 13:00-15:45
参加費 :1,500円(JSPE会員)、2,500円(非会員)
講師 :JSPE会員 阪井敦(PE, PMP®)
会場 :Web(Zoom)
CPD:2.5PDH
講演題名:化学プロセス開発における段階的詳細化~プロセス開発とフィージビリティスタディ~
英語タイトル:Progressive Elaboration on Development of Chemical Processes ~Process Development and Feasibility Study~
講演概要:
Projectの特性として、Temporary、Unique、Progressive Elaboration(段階的詳細化)が挙げられる。本講では、そのうちProgressive Elaborationに焦点をあて、その特性が強く表れる研究開発Projectを事例に説明する。技術的な部分を含む研究開発事例としては、余剰電力を用いて二酸化炭素からメタンを製造するプロセス開発を事例に説明する。また、化学分野の研究開発を進めるかどうか判断するフィジビリティ・スタディについても説明する。
【実施報告】
参加者: <web視聴>33名(PE29名、PEN4名、講師含む)
1月30日(土)に鬼金CPDセミナーを開催しました。講師である阪井PEにより、PMBOK Guideの段階的詳細化について、化学プロセスの開発に照らし合わせ、講演頂きました。
化学プロセスの例として、二酸化炭素と水素を原料としてメタンを製造するメタネーションプロセス開発について、化学反応・熱力学の観点から、どのようにプロセス化・工業化していくかを解説いただきました。
化学プロセスの開発プロジェクトにおいて、研究→開発→商品化→事業化の段階において、それぞれFS(Feasibility Study)を行い、次の段階に進めていくかを判断していき、その方法として、DCF(Discount Cash Flow)計算を紹介いただきました。
グループ討議では、FSで投資判断された新規化学製品の設備新設におけるについて挙げられるリスクについて討議し、以下の内容を紹介いただき、FSは未来予測であり、詳細化できないこともある旨をまとめました。
①原材料価格の高騰などによる設備計画そのものの見直し
②商業生産した商品について、想定した性能が得られない。
③大手の競合他社の参入による供給過多による市場の需要変化
教育部会